脳機能を低下させる睡眠負債とは?

物忘れやうっかりミスの原因は睡眠負債かもしれません。あなたが太りやすい原因も「睡眠負債」かもしれません。「睡眠負債」とは、わずかな睡眠不足がしだいに蓄積されていく状態です。脳機能の低下のほか、さまざまな問題をひきおこします。あなたが20代から50代なのであれば、毎日七時間ぐらいは睡眠を確保していますか?

睡眠不足で起こる脳機能低下が増えている

日本だけで年間15兆円の経済的損失を生んでいるともいわれている「睡眠負債」について啓蒙活動が必要です。これを防止するには、20代から50代なら、七時間以上の睡眠時間を確保することです。「通勤時間や仕事中につい、うとうとしてしまう」 「思わぬミスをしがち」 「疲れやすい」といった脳機能低下やメンタルの不調は睡眠負債が原因のことが多いのです。
「睡眠負債」とは、ちょっとした睡眠不足の蓄積がやがてもたらす大きな悪影響のことです。
20代から50代に関しては、六時間睡眠と七時間睡眠には大きな差異があります。

わずかな睡眠不足が負債のようにじわじわと蓄積されていく

六時間睡眠の場合、一週間ほどで、脳のパフォーマンスを三時間睡眠のレベルまで低下させます。六時間睡眠は危険であるということです。注意力は、徹夜の場合、初日、2日目と急激に下降します。蓄積疲労で、脳の働きが急激に衰えるのです。そして、六時間睡眠で二週間過ごすと、徹夜を二日続けた場合と同じぐらい脳機能が落ちるのです。六時間睡眠では、時間がたつにつれ脳の働きが衰えることが判明したのです。六時間睡眠を二週間続けると二日連続で徹夜したのと同じ脳の状態になるのです。これに対して、八時間睡眠では、脳の働きは低下しません。脳の機能を考えると、八時間睡眠のほうが六時間睡眠よりも安全であるということです。極端な睡眠不足と比べ疲労感を感じないので六時間睡眠であれば問題ないと考える人が多いですが、「睡眠負債」は、車の運転など、注意力低下により、思わぬ事故の原因にもなりえます。

睡眠負債の蓄積で、がんや認知症のリスクが高まる

日本人の睡眠時間は、睡眠時間が六時間以下の人は、2015年には約4割もあります。男性の30代から50代、女性の40代から50代に六時間以下の人は集中しています。睡眠負債で起こる脳機能低下で、仕事のパフォーマンス低下、運転の事故につながるリスクがあります。宮城県の女性2万人以上を7年間追跡した研究では、睡眠時間が六時間以下の人は、七時間寝ている人に対して乳がんのリスクがおよそ1.6倍でした。睡眠を不足させたマウスは、がん細胞が増殖しやすいこともすでにわかっています。がん細胞を攻撃する免疫細胞が、睡眠不足の場合、きちんと働かないのです。睡眠負債は、がん細胞の増殖、糖尿病、認知症との関連も指摘されているのです。20代から50代であれば七時間から八時間程度の睡眠はとったほうがよいのです。必要な睡眠時間は、加齢とともに減るので高齢者の場合は、あまり心配はないようです。このため、60代以降は、六時間以下でも問題ないかもしれません。

あわせて読みたい関連記事:

タイトルとURLをコピーしました