海馬や前頭葉の機能低下で脳の老化が進む

脳のアンチエイジングの鍵を握る海馬や前頭葉は、生活習慣や生活環境によって大きな影響を受けます。
たとえば、よく噛むことは脳への血流を増加させます。咀嚼は脳機能の低下を防ぐために重要なのです。
記憶力を維持させるためには一口30回かむ習慣をつけることが大切になります。
意識的によく噛むようにすると同時に歯の健康維持も欠かせません。
歯を失うと認知症になりやすいともいわれています。
これは咀嚼回数が減ることが大きな原因です。

目次

記憶はまず海馬に保存され大脳皮質に貯蔵されて海馬に検索されて思い出される

海馬の神経細胞の新生は、過重労働や精神的ストレスなどで、低下することもわかっています。
過重労働により、脳機能が低下するのです。また、精神的ストレスも脳機能には有害です。
適度なアルコール摂取は動脈硬化を防ぐともいわれていますが、
アルコールは脳細胞には有害ですので、飲みすぎは禁物です。

ワインならグラス一杯、日本酒なら一合未満であれば、動脈硬化を防ぐメリットが主になり、
脳細胞への障害は少なくなるでしょう。まったく飲まない人が無理に飲む必要はありません。
飲酒の習慣のない人は、アルコール分解酵素がもともと欠乏している場合も多く、
そういった体質の人には微量でも有害だからです。

男性ホルモンは認知症改善に有益な効果があると医学的に判明

生活習慣は認知機能の維持に重要な要素です。
性質がおおらかで気配りする人は、融通が利かない自己中心な人よりも、
認知症になりにくいのです。これは周囲とのコミュニケーションの総量が違うからです。
また、一人で生活し、身の回りをすべてこなす人は認知症になりにくいのです。
老人ホームに入り身の回りを他者のお世話になると、とたんに認知症になることもあります。

好色な人物は、認知症になりにくいこともわかっています。
性欲が強い人は男性ホルモンであるテストステロンの分泌が活発です。
テストステロンは、性機能だけではなく脳機能を活性化させるので認知機能も高めるのです。
東京大学での研究で、平均年齢81歳の認知症の男性にテストステロンを毎日摂取させ、
半年後には、認知症の状態から非認知症といえるレベルまで改善したのです。

七時間睡眠がもっとも認知症予防に有益で脳のアンチエイジングに良い

過重労働と健康に関する調査でも七時間睡眠がもっとも健康で死亡率が低いことが
わかっていますが、記憶力などの脳機能もまた七時間睡眠の人でもっとも高いのです。
昼寝も脳に有益で、毎日30分から60分の昼寝であれば、昼寝する人のほうが、
認知症になるリスクが五分の一まで低下することもわかっています。

脳の血流を活性化させ、記憶力を高めるのにもっとも良い運動はウォーキングです。
週に三回、40分のウォーキングをすると、海馬の体積は2%増加し、記憶力が
向上することが判明しています。

もし、40分もの時間が取れない場合でも、できる限り、歩くことが大切です。
歩くことは海馬を鍛えることにつながっているのです。
インドにはアルツハイマー型認知症がアメリカの四分の一しかありません。
その理由は、インドの国民食であるカレーにあります。

カレーは、ターメリックつまりウコンを含んでいる食べ物です。
ターメリックの中に含まれるクルクミンは、アルツハイマーの原因となる、
脳内のアミロイドβが脳内に蓄積することを防ぐ作用があるのです。

神経細胞の成長を助けるビタミンであるビタミンDを補うことも有益です。
ビタミンDの豊富な食材であるキノコを具剤にしたカレーを作り、
玄米にかけて食べるのがボケないために最善の方策といえそうです。
玄米はビタミンB1を豊富に含み、糖代謝を促進してくれます。

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