褐色脂肪細胞を唐辛子の摂取で活性化させると運動なしでやせることがわかっています。
しかし、唐辛子の成分であるカプサイシンは脳機能にはストレスになる可能性があります。
運動をしないでもやせる方法があるとしたら、それは褐色脂肪細胞の活性化以外にありえません。
褐色脂肪細胞は、成人の肩や胸郭で見つかっている細胞です。
代謝をあげて燃焼させて脂肪分を消費することで体温をあげる働きを担っています。
褐色脂肪細胞は、年齢を重ねると細胞数が減少し、活性が落ちることで、
中年太りをひきおこすことがわかっています。
目次
ダイエットには役立つカプサイシンだが脳にはマイナス
運動をしても食事制限をしてもやせられないのは、褐色脂肪細胞が
不活発になっているためだと考えられています。
そもそも、褐色脂肪細胞の活性が高いと、運動しなくても脂肪を燃やして減らすので太りません。
逆にいえば、中年以降に太りだした人の多くはこの褐色脂肪細胞の働きが落ちているからです。
褐色脂肪細胞は特定の食べ物を食べると活性化できることもわかっています。
トウガラシの辛味成分(カプサイシン)や辛味がない成分(カプシエイト)、
魚油(EPA、DHA)などの成分を摂取すると交感神経が刺激されて、
褐色脂肪細胞が活性化するのです。
カプサイシンは火病を招きDHAは認知症を予防する
ところがこの中で、カプサイシンが脳機能にマイナスであることが知られてきました。
刺激によって脳のストレスが生じて良くないそうです。
韓国では唐辛子の取りすぎで火病と総称される精神疾患が増えています。
これはパニック障害や情緒不安定などであり、イライラ、ヒステリー症状です。
カプサイシンが脳のストレスを招き、結果的に、アドレナリンの分泌を誘発し、
これが精神障害につながると考えられています。
カプサイシンの力に頼るより、EPAやDHAを使って褐色脂肪細胞を
活性化させるほうが安全です。認知症予防にも役立ちます。
ダイエットの際も、脳に負担となるような状況を避けるようにしましょう。
最も安全なのはEPAとDHAを摂ることでの褐色脂肪細胞活性化
トウガラシのカプサイシンより、EPAやDHAを摂ることで
褐色脂肪細胞を活性化させるほうが、脳に優しいのです。
このような工夫を行いながら、適度の運動と食事量の制限があれば、
簡単にやせることができるということになります。
脂肪を蓄積して肥満の原因になる白色脂肪細胞に対して、
褐色脂肪細胞は脂肪をエネルギー源として効率的に消費燃焼して体温をあげます。
成人の足裏を寒い部屋で冷やすなどの寒冷刺激をすることでも褐色脂肪細胞を活性化させられます。
DHAは、認知症予防にも有益であることが判明してきているし、
EPAは、全身の動脈硬化予防に有益であるので、アンチエイジングにはカプサイシンより、
適しているといえます。