朝食の工夫で体内時計がリセットできる

最近の研究によって、人体のメカニズムの中の体内時計の働きが
ずいぶん解明されてきました。そして体内時計が、
肥満を作り出してしまう仕組みもわかってきました。
体内時計は、脳では朝の光で一日をリセットしてカウントを始めます。
一方、内臓においては、朝食の刺激でそのカウントが始まります。

目次

朝のタンパク質の摂取が体内時計のリセットスイッチを入れる

朝食の中でも、食事中のタンパク質が刺激となることがわかっています。
もし、朝の食事にタンパク質が不足していると、
体内時計の働きがずれて、脂肪の取り込みが促進されるのです。
また起床して二時間以内に朝食の刺激が必要で、それがないと、体内時計が正しく働かないのです。

朝の豆乳や豆腐、味噌汁、煮干しやめざしなどの摂取は、
体内時計のリセットをしてリズムを整えているということになります。
これは脳の働きを改善する上でも重要です。

また夕食は起床して10時間から12時間の間に摂取される必要があります。
この朝食と夕食の刺激が適切に行われないと、
一日で150キロカロリーもの脂肪が余分に蓄積されてしまうのです。
いくら総カロリーを抑えても、蓄積に回される脂肪が増加するのでかえって肥満傾向となるのです。

朝食は、タンパク質である納豆や豆乳なども摂取すべき

バナナだけではタンパク質がやや不足です。また夕食の時間を起床して
10時間から12時間に設定するには、朝七時起床の場合は、17時から19時ですませるべきなのです。
このポイントが押さえられていないためいくら少食にしていても太ってしまうのです。

朝食のずれは一日あたり100キロカロリーの余分な脂肪をため込ませ、
夕食のずれは同じく50キロカロリーの余分な脂肪を体内に貯蔵させてしまうことになります。
食生活を改善すれば、肉体のアンチエイジングがなされるので、脳機能も向上します。

夜8時以降の食事が太る原因

残業などで帰宅が遅くなり、夕食時間が午後9時や10時になる人が増えています。
同じカロリーの食事でも脂肪になる割合は食事の時間帯で変化します。
脂肪細胞が血液中の脂肪分を取りこむ際に
「BMAL1(ビーマルワン)」というたんぱく質が働いています。

体内のBMAL1は、夜遅くなるほど増えるのです。
起床してから14時間から18時間にそのピークがあります。

このため遅い時刻に食べる食事は脂肪になりやすいのです。
夜遅くに夕食を食べると、胃腸が夜中じゅう働き続けることになり、
このため睡眠の質が悪化します。当然、疲労がたまり、代謝も悪化するわけです。
「夜遅く食べる食事は太る」という通説は、科学的にも明らかなのです。
今日から夜8時以降は何も食べない「夜のプチ断食」を実践しましょう。

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