卵黄のコリンやレシチンは認知症予防に有益

脳の若返りや認知症予防には、食材を工夫することも大事なことです。
卵黄にはレシチン、コリンといった認知症予防に有益な栄養素が
豊富に含まれています。卵黄レシチンは、脳の機能を高めるとの
研究が古くからおこなわれています。鶏卵、うずら卵ともに良いですが、
ビタミンB12が鶏卵の五倍以上も含まれているのが、うずら卵です。

目次

レシチンを含む卵は認知症予防に役立つ食材

卵黄にはレシチンが含まれますが、これは悪玉コレステロールであるLDLを
減らす作用があることがわかっています。
免疫力を活性化させるシスチンというアミノ酸も含まれていて、
脳機能にも全身の免疫力アップにも良い食材が卵なのです。

卵はコレステロールが多いと昔は言われていましたが、現在では、
その考え方が正しくないことがわかってきています。
卵一個に含まれるコレステロールは一日の摂取量の三分の一ほどしかなく、
コレステロールを下げる成分も含まれていることも判明してきたからです。

厚生労働省は2015年度の指標から、コレステロールの摂取量基準を
削除し、その制限をなくしました。コレステロールが摂取量よりも、
もっと別の要因で増減する仕組みが判明してきたからです。

記憶力向上には納豆を卵黄といっしょに食べる

納豆や卵黄にはレシチンという脂質が多く含まれていますが、
レシチンは、神経細胞のシナプスを作る物質です。
レシチンをたくさん摂取することは記憶力を向上させるのです。
つまり、納豆に卵黄を入れて食べることは認知症予防になるということです。

納豆にはナットウキナーゼという酵素が含まれており、血液の中の血栓を
溶かすことで脳梗塞や心筋梗塞を予防することもわかっています。
夕食など夜間に納豆を食べると、夜間に起こりやすい脳梗塞を予防します。
納豆を食べることは血流を改善して認知症になりにくい体をつくることになるのです。

魚を毎日食べてDHAやEPAを摂ると脳梗塞や認知症を予防

青魚やサケなどの魚には、DHAやEPAが含まれています。
これらのオメガ3系脂肪酸は、血液をサラサラにして動脈硬化を予防します。
認知症予防や脳梗塞予防にも有益であることがわかってきています。
しらす干し、たたみいわし、丸干しなどでもDHAやEPAが摂れます。

DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸は、抗血栓作用があり、
脳梗塞や心筋梗塞を予防しますが、中性脂肪や悪玉コレステロール(LDL)を
減らす働きも持っています。純度の高いEPAを原材料とする医薬品も出ています。
エパデールなどが有名です。EPAは過剰なアレルギー反応を抑えるので、
少量ずつ毎日食べるとアレルギーの改善にも有益なのです。

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