小麦のグルテンは脳や血管や免疫の働きを悪くする

小麦のグルテンは有害であるとの研究結果がいろいろな専門家によって発表されています。遺伝子組み換え食品の小麦の健康に対する有害作用について、多くの人が知るところとなって久しいですが、すでにその有害な小麦をわたしたちが口にしているとしたら、恐ろしい話です。しかし、現在、世界中で食されている小麦の正体について、それが1960年代にロックフェラー系財団の研究者によって、遺伝子の突然変異をきたした、品種改良の小麦だと指摘している専門家がいます。

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市販の小麦の種はすでに小麦の原種ではない

小麦はすでに原種は失われ、いわばすでに遺伝子組み換えに匹敵する品種改良が1960年代に完成し、それが全世界に拡散している小麦の正体だというのです。メタボの蔓延や成人病の蔓延のほんとうの原因はこの小麦の有害作用であり、血糖値を上昇させ、麻薬のような依存性を与え、小脳をおかし、代謝系を狂わせるのだといいます。「小麦を食べるな」の著者である医学博士ウイリアム・デイビス氏は、二千人の患者で、そのことを実証したそうです。完全に小麦を排除した食生活をさせると、みるみるメタボが解消され、糖尿病や高血圧やアレルギー性皮膚炎などが完治したというのです。本書を読むと、できるだけ小麦および小麦加工品を食べないほうが、健康で長生きできるということがわかります。

グルテンフリーはアンチエイジングとメンタルヘルスに効果的

発達障害の子供の食事療法として、グルテンフリー食が推奨されています。食事療法の専門家の指導にもとづいて小麦製品を食卓から除去し、お米を主にした和食にすると、アレルギー体質やアトピー体質が改善されたり、高血圧の人の血圧が下がり、薬物療法が不要になったり、糖尿病の人の血糖値が改善したりする事例が多いそうです。また、発達障害の子供にも、グルテンフリーの食事療法を実践させると、子供のメンタルが落ち着いて、行動の多動性が改善されたり、認知機能が改善されたりもすることがわかってきています。「発達障害の食事療法」についてはグルテンフリーがもっとも推奨されているのです。多動、不注意、イライラといった発達障害に多く見られる症状が緩和されるということです。

自閉症や発達障害はグルテンフリーの食事療法でよくなる

「発達障害の子供が変わる食事」(青春新書)という本の中でもグルテンフリーが自閉症の改善に効果が高いと解説されています。著者ジュリー・マシューズという食事療法の専門家によると、小麦の中に含まれるグルテンには、発達障害、自閉症の悪化を招くなど人体に有害な作用があるようです。小麦の原種にはそれほどの有害性はなかったのですが、人間が小麦をあまりにも品種改良しすぎて、本来の原種の遺伝子からあまりにもかけはなれた改良品種を作り出してしまったのが、その原因といえそうです。そして、収穫量が多いこの改良品種はたちまち全世界に広まりました。こうしてグルテンフリーの害に苦しむ人も増えてしまったということのようです。日本人の場合、小麦のグルテンを避ける食事療法は比較的、実践しやすいでしょう。和食にして麺類などを避ければ、すぐにグルテンフリーになります。完全にはグルテンフリーにできなくても、可能な限り減らすだけでもよい影響を得られるはずです。

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