増加するビタミンD欠乏症と認知症の関係

日光浴すると皮下で合成されるのがビタミンDですがきのこなどの食材からもビタミンDを摂ることができます。ビタミンDには、神経細胞を成長させる作用があるようです。アメリカでの研究データでは、平均年齢75歳の高齢者では、ビタミンDが不足していると「エピソード記憶」が低下するとの結果が出ています。逆に、認知症の患者は、正常な人よりもビタミンDの血中濃度が低くなっていることもわかっています。つまり、ビタミンD不足は認知症になりやすいことがわかってきたのです。ビタミンDのサプリを飲まない人は、きのこ料理を増やし、日光浴をして、少しでもビタミンDを補充しましょう。

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ビタミンDは認知症を予防する

認知症の予防に有益なビタミンDですが、ビタミンDのほかには、DHAやEPAなとのオメガ3脂肪酸をとることが重要です。魚料理や海苔などから、DHAやEPAを補う必要があります。また、アルツハイマー型認知症になることから、守ってくれるウコン(ターメリック)もおすすめです。ウコンの中にあるクルクミンは、アミロイドβたんばくを脳内に蓄積させないよう守ってくれるのです。インド人はカレーをよく食べるので、アルツハイマー型認知症がアメリカの四分の一しかありません。アメリカのコロラド大学での研究では、物忘れの症状がある人に、青魚、貝類、海苔、魚卵、豚レバーなど、ビタミンB12を多く含む食材を食べさせると、すべての患者の記憶力が改善するという結果を得ています。この他、抗酸化作用のあるβカロテン、ルテイン、グルタチオンなどを含むブロッコリーも認知機能には有益で、ブロッコリーにはアセチルコリンも豊富に含まれるので認知機能の改善によいのです。アセチルコリンの分泌量の増加と海馬での記憶形成には、相関関係があり、アルツハイマー型認知症では、アセチルコリンが減少することがわかっています。カレーを食べると、ターメリックをとることで認知症予防になりますが、カレーの中に、ビタミンDの豊富なきのこ、そして、抗酸化物質の豊富なブロッコリーを入れるとボケないメニューの出来上がりです。さらに、ご飯を、ビタミンB1を豊富に含む玄米にしておくと、いっそう効果的となります。

肝油ドロップ と花粉症

花粉症によく効くとされているビタミンDですが、なかなか国内のサプリとして、よいものがないようです。多くは米国のサプリが出回っています。花粉症の鼻水やくしゃみには、漢方の小青竜湯エキスが即効性があります。小青竜湯は、飲んだら20分ほどで鼻水やくしゃみが緩和されてくるので便利です。もし、胃が弱くて、 小青竜湯が飲めない人は、香蘇散(こうそさん)を代わりに使えば、ある程度、代用できます。これに対して、ビタミンDは、じわじわとアレルギー状態を緩和していきます。とはいっても、服用すれば、数時間ほどで症状が緩和される人もいます。関節痛に効くビタミンとして、ビタミンDは広く知られてきました。このビタミンDが花粉症にも効くことがわかり、 ビタミンDを花粉症の症状の緩和の一助として服用する人が最近増えています。ビタミンDのサプリがすぐにない場合、カワイの肝油ドロップを薬局で入手できます。肝油には、ビタミンDとビタミンAが含まれるので、花粉症に使えます。リウマチの痛みにもビタミンDがよいのですが、リウマチもアレルギーも免疫の乱れで、同じ仕組みがそこに働いているということです。肝油を花粉症に役立てるには、ビタミンDの含有量が通常の飲み方では足りず、花粉症に効かせるには、それよりも多めに飲むほうがよいです。

活性型ビタミンDと天然型ビタミンD

活性型ビタミンDは整形外科などで医療用に処方されるアルファロールなどが知られていますが、過剰服用による副作用も心配です。これに対して、 市販の天然型ビタミンDは、活性型ではないので、安心です。リウマチにも肝油ドロップをおすすめします。ビタミンDは、アレルギー体質を解消し、膠原病の関節の痛みの軽減にも有益です。最初は、肝油ドロップを試してみるとよいでしょう。肝油ドロップはやや規定より多めに飲み、ビタミンDをしっかり補充すれば、花粉症のつらい症状がかなり楽になることでしょう。花粉症とビタミンDの関係はこれからまだまだ研究が進んでいくはずです。秋の花粉は多くはイネ科の雑草が原因です。セイタカアワダチソウの花粉もあります。この時期に花粉症がひどくなる人は、イネ科植物に反応していることが多いです。花粉症はアレルギー反応ですが、それを少しでも緩和できる食材は、ビタミンDが豊富なキクラゲやキノコ類、そして、青ミカンです。青ミカンに豊富に含まれるという成分、ヘスペリジンが豊富です。この成分は、アレルギーや花粉症を抑制するということが判明しているのです。近畿大学の農学部、薬学部の研究成果で青ミカンのヘスペリジン、βカロテンは、粘膜を強化してくれるなどの働きが判明しているようです。

花粉症やアレルギー性鼻炎

に困っている人におすすめしているのは青ミカンやべにふうき茶、甜茶などを活用するとよいでしょう。ヘスペリジンという成分が青ミカンには豊富にあり、これが抗アレルギー作用を発揮してくれます。青ミカンは、βカロテンやビタミンCも豊富に含まれており、ヘスペリジンの効果はアレルギーだけではなく、ダイエットにもよいということも判明しています。 みかん類は気の流れを良くし、気の滞りを改善する作用があると漢方では考えられており、メンタルで気分がふさいだりする人の花粉症には特におすすめの食材なのです。べにふうき茶は、もともとは国産紅茶の品種として開発されてきた茶種でした。それが紅茶の輸入がさかんになり、国産紅茶の需要が広がらず、鹿児島県の農家で、細々と伝承されてきたのです。そのべにふうき茶に豊富なメチル化カテキンが含まれ、それが花粉症をはじめとするアレルギー、アトピー性皮膚炎にも効果があることがわかると、全国の茶産地では、べにふうきの栽培を手がける農家があらわれました。京都の宇治田原町などでもさかんです。べにふうき茶に含まれる「メチル化カテキン」は、強い抗アレルギー作用があります。花粉症やアトピーの症状の原因は共通しているので、体内にメチル化カテキンを補っていると、
全身のどこのアレルギー症状、アトピー症状であっても飲み続けている限り、改善してくることがわかってきたのです。べにふうき茶は、お茶ですので、日常生活の中で、普通にお茶を飲む中で、この、べにふうき茶を飲み続けることができるのです。非常に簡単に実践ができることが、メリットです。

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