脳内ホルモンと脳機能

脳内ホルモンの分泌は脳機能に大きな影響があります。うつ病や不安神経症、パニック障害を持つ人は、脳内ホルモンの状態に偏りがあります。メンタルを病んでいるときには、幸福感があまり感じられなくなっています。この幸福感の正体は、脳内ホルモンです。幸福感を生じる作用のある脳内ホルモンが不足すると、幸福感が感じられなくなるのです。

ドーパミンは散歩するだけでも増える

「幸せホルモン」とも呼ばれる脳内ホルモンには、ドーパミンやベータエンドルフィンがあります。これらは15分ほど散歩するだけでも分泌されるので、毎日、散歩することは改善のために重要です。部屋にこもっていては、いけないのです。散歩はうつ病を改善させるのです。適度な運動は脳内ホルモンを整えてメンタルを健全化させるというメリットがあります。本人の考え方も重要です。認知の歪みから生み出される、不安感や嫌悪感そして、不信感という感情も、マイナスの要因になります。認知行動療法によって、認知の歪みを除去することです。

思考も感情も脳内ホルモンを左右する

快適なことを思考しているとき、快適な感情がそこに生み出されるので「幸せホルモン」が分泌されるのです。反対に不快なことを思考していれば、ストレスホルモンであるアドレナリンなどが分泌され、「幸せホルモン」は出てきません。この意味でまさに「病は気から」ということになります。最近では、「オキシトシン」も重視されるようになってきました。対人関係における信頼感や、愛する人との愛着の安定などで、オキシトシン分泌が高まり、それが、うつを改善させることがわかってきています。対人関係や愛着関係を整えることが大切です。オキシトシンは他人に親切にするだけでも分泌が増加します。親切な行為や親切な言動は、他者のためであると同時に自分のオキシトシン分泌を増やし、自分の幸福感も増やしてくれているのです。

うつと関連のあるセロトニン

もう一つの幸せホルモンであるセロトニンは、うつ状態の改善に特に重要な脳内ホルモンです。セロトニンは、それを含んでいる食材を豊富にとると、分泌されやすくなります。大豆製品、乳製品、バナナ、肉類などは、セロトニンの材料となるトリプトファンを豊富に含んでいます。セロトニンの分泌は、このほか、ゆっくりとしたリズミカルな呼吸運動によっても促されます。禅やヨガ、瞑想などの呼吸法をともなう精神集中は、セロトニンの分泌を促進するのです。メンタルの不調がある人が、これらの瞑想法を実践することで症状が改善することがあるのは、セロトニン分泌促進の恩恵を受けているためです。認知行動療法にこれらの健康法を併用すると効果が高まります。

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