青みかんの中に含まれるヘスペリジンの効能

青みかんの中に含まれるヘスペリジンの効能を明らかにしたのは近畿大学の農学部と薬学部の研究です。ヘスペリジンが花粉症などのアレルギー反応を抑制して、その症状も緩和するとする研究報告がなされると、青みかんを健康食品として活用する方法が模索されました。近大の研究を根拠として、青みかんサプリが開発されました。青みかんを栽培するためには、契約農家に無農薬でのミカン栽培を依頼し、質のよい青みかんのうちに収穫して、これをサプリメントに加工するというわけです。

目次

ヘスペリジンの効能

アレルギー反応によるくしゃみや鼻水や咳、皮膚のかゆみ、だるさなどが青みかんにより、軽減する可能性が高いことがさまざまな研究により判明しています。青みかんが花粉症を緩和することが知られるにつれて、青みかんのもつ、アレルギーそのものへの作用についても理解が深まってきました。作用の本体はヘスペリジンにあるのですがヘスペリジンが、鼻炎症状だけではなく、皮膚炎や咳、喉の痛みなどのアレルギーに関連したさまざまな症状にも効果がある可能性が指摘されています。

アレルギー症状

全身倦怠感や、体のだるさ、頭痛なども出ますが、こうした症状にも、青みかんのヘスペリジンが緩和の働きをすると考えられています。青みかんは、もともと漢方薬のチンピやキジツとして、昔から活用されてきました。青みかんの花粉症に対する症状の緩和作用はその成分であるヘスペリジンの抗アレルギー作用によるものです。陳皮(ちんぴ)も、枳実(きじつ)も気のめぐりをよくする生薬としてさまざまな漢方薬に配合されてきました。風邪の症状につかう漢方薬にもこれらの生薬は含まれています。枳実(きじつ)は、ミカン科ダイダイまたは近縁植物の未熟果とされています。枳穀とも呼ばれます。非常に青みかんに近いものです。風邪の症状には鼻水や咳などもあります。その症状を改善する働きがこれらの生薬にはあるのです。チンピの場合は熟した実の皮を用います。未成熟の青い皮を干したものは青皮といいます。こうした歴史的な生薬の活用の積み重ねがあって、ヘスペリジンも発見されました。このように古来から健康によいものとされて活用されてきたみかんの未熟果のことを青みかんと呼んでいます。この青みかんにヘスペリジンが大量に含まれており、花粉症の症状を緩和するのです。青みかんのサプリメントや青みかんティーが通販などで手軽に入手できます。近畿大学薬学部と農学部が開発した青みかんサプリが市販されています。

ヘスペリジンの抗アレルギー作用

花粉症の原因になるのはスギ、ヒノキ、ブタクサ、イネなど、さまざまな植物の花粉です。スギが多いですが、そのほかの花粉に反応するケースも多いです。また、花粉症の体質の場合、ハウスダストや大気汚染にも反応することが多いです。今、中国からは大気汚染物質が日本に飛来してきています。その中にはPM2.5という化学物質が含まれています。PM2.5を吸い込むと、鼻炎の症状や喘息のような咳が出たりします。こうした反応をも、青みかんが緩和できる可能性があります。青みかんの中にはビタミンCやカロチンやヘスペリジンが豊富に含まれているのですが、その中でもヘスペリジンに抗アレルギー作用があることがわかっています。健康食品としての健康増進の効果も期待できます。特に、ヘスペリジンが豊富に含まれていることが青みかんの特徴なのです。ヘスペリジンには抗アレルギーの働きがあり、花粉症などの発症に関与する肥満細胞のヒスタミン放出を抑制することが、近畿大学薬学部と農学部の共同研究で判明しました。

青みかんサプリメント

青みかんは、そのまま摂取するのはむずかしいので、サプリメントにしたり、お茶にしたり、いろいろな方法で摂取するとうよいでしょう。ヘスペリジンが、抗アレルギー作用がある健康成分であるとわかると、さまざまな研究が重ねられました。近畿大学薬学部や農学部の発表によれば、花粉症やアレルギー性鼻炎の、鼻水やくしゃみ、目のかゆみ、鼻つまりなどのさまざまな症状が、緩和されることがわかっています。ヘスペリジンを高濃度に含む青みかんのサプリメントの摂取により、アレルギー性鼻炎、花粉症の諸症状が改善されたという研究結果が学会に報告されています。花粉症だけではなく、通年性におきている鼻炎、アレルギー性鼻炎にも、同じ原理で効果があることがわかってきました。またアレルギー全般に応用できる可能性が高まっています。つまり、アレルギー性皮膚炎のかゆみにも軽減作用があるということです。眠気などの副作用がなく、青みかんとしての摂取ゆえに、ビタミンCやβカロテンなどのアンチエイジングにも役立つ成分が同時に補充できる利点があります。最近の研究によると、アレルギーを悪化させる要因にビタミンD欠乏があるともいわれています。

ビタミンを補充することはアレルギーの緩和

ヘスペリジンというのは、青ミカンの中に含まれている成分です。青みかんとは、まだ熟していない若いミカンのことです。アレルギーを抑える働きがヘスペリジンにはあることがわかっています。ミカンは、熟すまでは見た目が緑色をしています。この状態のみかんのことを青みかんと呼んでいます。そして、この青みかんの時に、もっともヘスペリジン含有量が多いのです。ヘスペリジンが多いことはそれだけ花粉症の症状を抑える力があるということです。ヘスペリジンについては抗アレルギー作用があることが近畿大学薬学部などの研究で明らかになっています。近畿大学薬学部と農学部が共同で研究開発をしています。アレルギーのとき、体内の肥満細胞という細胞からヒスタミンという刺激物質が出ることで症状が出ます。その反応を抑えてしまうのがヘスペリジンの働きです。アレルギー反応を抑制するヘスペリジン (Hesperidin) は、温州みかんやはっさく、ダイダイなどの果皮および薄皮に多く含まれます。これらの成分は昔からハーブや漢方として使われてきました。化学構造は、フラバノン配糖体(フラボノイドのこと)です。つまり、ポリフェノールの一種なのです。ポリフェノールといえば、赤ワインの成分や、レスベラトロールが知られていますが、ヘスペリジンもその親戚というわけです。アレルギー症状である、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、皮膚のかゆみなど、ヘスペリジンを摂取すると、化学伝達物質を抑えることで、症状が緩和されるのです。

花粉症に青みかんのヘスペリジン

アレルギー性の鼻炎と、アレルギー性の皮膚炎には、同種の生体反応が関与しています。そのため、この二つの疾患は、同じ抗アレルギーが処方されています。アレジオンやアレロック、クラリチンなどの抗アレルギー剤は、花粉症でも、皮膚掻痒症でも処方されています。つまり、青みかんが、花粉症のアレルギー症状を緩和するということは、同時に、アレルギーによる皮膚のかゆみなども緩和できるということなのです。青みかんの成分であるヘスペリジンは、抗アレルギー作用のある天然成分です。それゆえに、こうした使い方ができるのです。PM2.5などの影響でおこる皮膚掻痒症が増えていますが、そうした症状にも青みかんを試してみるといいでしょう。かゆみが緩和される可能性が高いです。青みかんのもつヘスペリジン由来のアレルギーを緩和する働きだけではなく、青みかんに含有されている、ベータカロテンやビタミンCなども、症状の緩和をサポートしているのです。そのため、単にアレルギーだけではなく、アンチエイジングを助けるサプリメントとしても青みかんは有用なのです。毎日飲み続けることを考えると非常にすばらしいサプリメントだといえるでしょう。近畿大学発のベンチャー企業として「ア・ファーマ近大」というメーカーがあります。青みかんサプリを世に出した会社です。近畿大学薬学部薬用資源学研究室の松田秀秋教授のチームが中心になってサプリメントを開発しています。近大サプリのシリーズは、「ホワイトヘスペロンキンダイ」「ブラックジンジャーキンダイ」と二種類がシリーズに追加されて、充実してきました。青みかんとどのようなところが違うのでしょうか。ホワイトヘスペロンキンダイの材料は、「はっさく」です。

美肌美白の働き

アレルギーを抑制するだけではなく、美肌をつくり、美白も実現するというすばらしいもので、女性の味方のようなサプリなのです。花粉症や、通年性のアレルギー性鼻炎の人にも役立つことでしょう。「オールシーズン・オールエイジング対応近大サプリ」として研究されました。「はっさく」は実は日本固有のかんきつ類です。そして、それに含まれる、フラバノン配糖体には、ナリンギンとネオヘスペリジンがあります。これは、美肌美白に必須なメラニン産生抑制作用と血流改善作用、抗アレルギー作用、がある成分です。夏に早摘みした「青はっさく」に、ネオヘスペリジン、ナリンギンの含有量が多いことがわかっています。「ホワイトヘスペロンキンダイ」は、この「青はっさく」から作られたサプリなのです。「くま」「くすみ」「肌荒れ」などに「青はっさく」の成分が有益な働きを示します。もう一種の「ブラックジンジャーキンダイ」は黒しょうがから作られています。原産国タイでは、クラチャイダムと呼ばれる黒しょうが。それは、タイで1000年以上前から珍重されてきた香辛料です。黒しょうがの成分メトキシフラボンは、「血栓溶解作用」「血流改善作用」「キサンチンオキシダーゼ阻害作用」といった血管系の病気の改善に役立つ成分です。血液をさらさらにします。生活習慣病、高血圧、糖尿病などを予防するのに役立つかもしれません。「ブラックジンジャーキンダイ」は、黒しょうが、生姜(しょうが)、うこんを材料にしています。生姜に、「血管拡張作用」「胃腸機能亢進作用」があることは有名です。うこんは、「肝機能亢進作用」「アルコール代謝促進作用」をもっています。

花粉症を緩和できるサプリメント

活性型ではないビタミンDのサプリメントは安全ですので、毎日2000IU程度を補充して、アレルギー症状の緩和をめざすことがおすすめです。そして、これを基本として、さらに併用して、アレルギー症状を抑制できるものがあります。それが、ジャバラや、青みかんサプリです。じゃばらサプリは、かんきつ類の一種じゃばらを原料としています。青みかんもじゃばらも、ヘスペリジンやナリルチンを含みますので、これらは抗アレルギー作用を発揮し、花粉症を緩和します。鼻水やくしゃみ、目のかゆみといった症状だけではなく、皮膚の掻痒感が主な症状として出現する患者さんも増えています。この大きな理由に、大気汚染があります。中国の汚染された空気が風にのって日本全土に飛散しています。その主成分がPM2.5です。有害な化学物質の塊で、吸い込むと呼吸器や皮膚のアレルギー症状を悪化させます。花粉症やアトピー性皮膚炎の患者さんは症状悪化します。こうした被害を抑えるには、空気清浄機による室内の空気の浄化で、花粉やPM2.5を除去したり、マスクを使用して、吸い込むことを防止したりすることは不可欠となります。それでも完全には防げませんので、吸い込んでしまった花粉やPM2.5によってアレルギー反応がひどくならないようにする必要があります。そのために第一には、ビタミンDを毎日2000IU程度飲むことです。そして、青みかんサプリや、じゃばらサプリを併用していけばさらに強力に花粉症や皮膚掻痒症を緩和できるはずです。

柑橘類じゃばら

じゃばらが花粉症などのアレルギー全般に有益であることが各種の研究機関により研究報告されています。「スギ花粉症の症状とQOLに対するじゃばら果汁の効果」という論文が、月刊「臨床免疫・アレルギー科」第50巻第3号に掲載されました。これは岐阜大学医学部教授 湊口信也先生らのじゃばらの花粉症に対する効果についての調査・研究結果です。じゃばらの有効性が客観的に判定されました。その作用の本体はナリルチンという成分にあります。「じゃばら果実の成長に伴うフラバノン配糖体含量の比較」という論文が、大阪薬科大学生薬科学研究室教授(薬学博士)馬場きみ江先生らにじゃばら果実1個あたりのナリルチン量は、果汁及び果皮ともに11月に採集した果実が最も多いことが報告されました。「ジャバラの脱顆粒抑制作用」という論文が和歌山工業技術センター研究員の木村美和子先生により、「和歌山県工業技術センター情報誌TECHNORIDGE261(2003)」にじゃばらには花粉症等の原因となる反応を抑制する機能があるとして報告されました。脱顆粒現象というのがそれですが、これは(肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエン等の化学物質が放出される現象のことです。じゃばらは、この反応を抑制することで、アレルギー症状を抑えているのです。じゃばらをサプリメントにしたものを毎日摂取することで、ナリルチンを補充することができるのです。

ナリルチンは体内のアレルギー作用をコントロール

じゃばら(ジャバラ)は和歌山県東牟婁郡北山村原産のかんきつ類です。じゃばら村センターでは「花粉症に効くので愛用している」という利用者の報告を知り、平成13年3月インターネットで1,000人の「花粉症モニター」を行っています。じゃばら100%果汁のモニター調査の結果、約半数から「効果がある」との回答があったのです。平成15年、日本食品科学工学学会にて、和歌山県工業技術センターが「じゃばらの脱顆粒(だつかりゅう)抑制作用」を報告しました。花粉などが体内に侵入するとヒスタミンなどの化学物質が放出 、アレルギー症状となります。じゃばら果汁や果皮の抽出物を用いると、この化学物質の放出つまり脱顆粒現象が抑制されることがわかったのです。その後、岐阜大学医学部教授、大阪薬科大学生薬科学研究室などが、同様の研究で花粉症への有効性について認定し、じゃばらの効果が広く認められるに至ったのです。じゃばらもまた、青みかんと同じかんきつ類なので、そこに含まれる抗アレルギー成分は似通っています。青みかんとあわせて使うことでさらに強力な抗アレルギー作用を発揮すると思われます。もちろん、じゃばらを単独でサプリメントとして摂取することも可能になっているので、そのような製品を試してみることもおすすめです。人によっては、青みかんよりもむしろじゃばらのサプリメントで効果があったとの報告もあるようです。

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