脳機能を高めるには

磁気刺激治療(TMS)という治療法があります。これは、うつ病の治療方法として、アメリカで普及してきているものです。磁気刺激治療の原理は、磁気を使った脳血流の改善です。うつ病の患者さんは、前頭葉外側にある、脊外側前頭前野の血流が低下してその働きが鈍くなっていることがわかっているのです。この部分が機能低下することで、認知などの判断力が落ちて、扁桃体という部分に過剰反応が起こりやすくなり、結果的に、不安や悲しみや恐怖が増大するというメカニズムが判明しています。磁気による刺激でこの血流を改善してやると、症状も緩和されるということがわかってきたため、アメリカでは、今、磁気刺激治療(TMS)が普及しつつあるのです。この原理を知ると、私たちの脳機能を高める簡単な方法が見えてきます。

脳機能を高めるには脳内血流を増やせばよい

磁気刺激治療(TMS)は、薬物療法に代わるものとして期待されています。TMSの磁気の当て方や頻度などは、今も研究段階であり、日本では一部の医療機関が自費診療で取り入れている段階です。しかし、実は、同じような仕組みの血流改善を目的にした健康器具はすでに日本国内でも市販されているのです。


電気磁気治療器「ソーケン」 肩こりに効果抜群!血流を良くしてコリをほぐす

この器具は、もともとは肩こりや首のこり、腰痛などの改善や予防を目的とするものですが、仕組みは磁気刺激治療器具と同一であり、この血流改善の効果は、全身どこにでも活用できるものですから、応用は無限です。こうした磁気の健康作用は、ピップエレキバンなどが有名であり、磁気が血流改善をもたらすことは今や常識です。TMSは、より強く持続性のある刺激で脳を活性化しているわけですが、用途は肩こり、腰痛をうたっているとしても、同じ仕組みの家庭用の安全性の高い健康器具が市販されているというのはありがたいことです。

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