脳の老化防止にはリン脂質結合型DHA

DHAという魚に含まれる成分が、認知症の予防やアルツハイマーの予防にいいということはいまや周知の事実になりつつあります。DHA(ドコサヘキサ塩酸)のサプリメントを飲んでいる高齢者が増えています。それは、たいへよいことではあるのですが、DHAには、トリグリセリド結合型DHAというものと、リン脂質結合型DHAというものの、二種類のタイプがあることはあまり知られていません。魚などに含まれる一般的なものは、トリグリセリド結合型DHAです。このタイプが一般的であり、ほとんどのサプリメントではこのDHAが原材料になっています。それは材料にするイワシなどが安価なので、どこのメーカーも同じものを材料としているからです。

リン脂質結合型DHA

一方、リン脂質結合型DHAとは、おもにオキアミという甲殻類から抽出されます。オキアミといえば、クジラの仲間が主食としている小型のエビに似た甲殻類です。オキアミのことをクリルともいいますが、このオキアミからとれるDHAは、非常に体内に吸収されやすいという特徴をもっています。最近の研究によればクリルのオイルはDHA、EPAを吸収する面で魚由来のものより、すぐれていることが判明しています。DHAをサプリメントで補うのであれば、リン脂質結合型DHAであるクリルオイル由来のものを選ぶほうが、吸収率がよく、脳や全身の血管への健康効果も、大きいのです。

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