高血圧は認知症になりやすい

血圧が高めの人は動脈硬化が進行しやすいので脳血管性認知症になるリスクが高いです。動脈硬化が進むと、いわゆる「かくれ脳梗塞」が脳に40代からでき始めます。医学的にはラクナ脳梗塞(微小脳梗塞)といわれている、無症状の極小サイズの脳梗塞です。テレビなどでも「かくれ脳梗塞」という言葉はよく耳にします。

目次

高血圧を放置すると脳梗塞からの認知症になりやすい

無症候性脳梗塞とも呼ばれます。これができても本人には症状も自覚もありません。しかし、どんどん増えてくると認知症になってきます。高血圧の薬を飲んでいるのにタバコを吸っている人がいます。タバコは血圧を上げる作用がある薬物ですから、血圧をあげる薬物と、血圧を下げる薬物を同時に飲んでいる奇妙な行為をしていることになります。このような人は必ずといっていいほど、無症候性脳梗塞になっているものです。めまい、ふらつきなどを自覚する人も多いです。

禁煙は動脈硬化から起こる認知症を予防するために必須

高血圧の薬は一生飲まないといけないわけではないです。タバコをやめて、体重を落とし、毎日ウォーキングなど運動をしていると、血圧が正常化し、薬を中止できることも多いです。高血圧の食事療法としては、かつて、塩分を控えるようにというのが一般的でした。しかし、現在では、塩分を控えることにそれほどの効果がないという意見も広まっています。禁煙は必須なので、本来は医師がもっと徹底的に患者を指導しなければならないのですが、患者に逃げられるのがいやなのか、真剣に禁煙指導をしてくれる医師は非常に少ないのが現状です。禁煙の話をしなくても、毎回、降圧剤を出しておけば、医院経営は盤石なのです。しかし、患者とケンカせず、ただ収益をあげたいと考えるとしたら、医師として、どうなのかと思いますが。

脳の若返りには炭水化物を減らし運動により血管の老化防止

炭水化物や糖質を控える食事療法のほうが血圧が下がるのです。とりわけ小麦製品を控えることは重要です。血圧や心臓病において、小麦食品が有害な影響のあることがわかってきています。高血圧を予防したり改善させる運動療法とは、どのようなものでしょうか。ウォーキングのような軽いものを毎日行うのがいちばん効果的です。激しすぎる運動はおすすめできません。散歩やウォーキングのような軽度の運動を継続するのがいいのです。運動療法をするだけではダメで、まず禁煙することが血圧治療の基本です。

あわせて読みたい関連記事: