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高血圧で起こる耳鳴りやめまいへ
高血圧数値については、一般的に140以上を高血圧としています。家庭血圧としては135以上を高血圧としています。これはすべて、収縮期血圧とよばれる高いほうの血圧のことです。拡張期血圧よりも、収縮期血圧の数値が重要なのです。もちろん、これが90以上で高血圧であり、家庭では85以上で高血圧となります。血圧が高い場合にまずするべきことは禁煙です。禁煙しないままでは、降圧剤を飲んでも意味がありません。また、やせることで血圧は下がります。高血圧の症状には、耳鳴りや肩こりなどの自覚症状もあります。しかし、多くの高血圧症は、無症状であり、それが病識のない高血圧症の危険なところでもあります。高血圧を放置すると脳梗塞や心筋梗塞をひきおこします。 高血圧の原因を知っているかと聞かれると多くの人は答えられません。真実の情報が封じられているからです。 高血圧の最大の原因は実は、タバコです。喫煙で高血圧になるのです。 タバコの煙を吸い込むと、動脈硬化が進行して、誰でも高血圧症になっていきます。 ただし十年も二十年もかけてなるので、すぐにわからないだけなのです。 高血圧はほかにもさまざまな原因で起こりますが、実際には、タバコで高血圧になる人がほとんどなのです。 したがって、すみやかに禁煙し、一本たりとも吸わないようにすれば誰でも血圧は下がり始めるのです。タバコ会社の餌食になるのは、もうそろ、そろやめにしませんか?耳鳴りがある場合、血圧を測定して、高血圧になっていないか確かめておくことをおすすめします。
耳鳴りには漢方薬
高血圧症になると耳鳴りが起こることがあります。そのため、耳鳴りを自覚した場合には、まず、血圧を測定しておきましょう。高血圧が続くことで、起こる耳鳴りには、漢方薬、釣藤散(ちょうとうさん)が利きます。この漢方は、血圧を正常値まで下げるほどの強い降圧作用はありません。しかし、血圧上昇が原因となっておこる耳鳴り、肩こり、ふらつきなどを改善します。高血圧がおこる原因はさまざまありますが、もっとも多いのが、動脈硬化です。 加齢現象としても動脈硬化はおこりますが、喫煙者の場合、タバコによる影響で、全身の血管に動脈硬化がおこるのです。その意味でも、耳鳴りを治すためには、禁煙は重要です。 耳鳴り改善のための生活習慣の中でも、タバコをやめることは第一に重要なことです。その上で、釣藤散を服用することで、耳鳴りがよくなる可能性があります。釣藤散のほかにも、漢方には七物降下湯(しつもつこうかとう)という処方があります。この処方には釣藤散にも配合されている釣藤鉤(ちょうとうこう)という生薬が配合されています。体質によって、釣藤散か七物降下湯かのいずれかが処方されます。 できれば、漢方専門医を受診して、相談することがのぞましいでしょう。しかし、通販でも、これらの漢方薬は入手することもできるようになっています。
更年期障害の症状の一つとしての耳鳴り
更年期障害のさまざまな症状の一つとして耳鳴りがおこることがあります。耳鳴りを含め、更年期におこる種々の症状を緩和したり治癒したりするのに、ホルモン治療などよりも、もっと効果的なのが漢方治療です。漢方は副作用が圧倒的に少ないので、安心して飲み続けられるものです。温経湯(うんけいとう)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、通導散(つうどうさん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)といった漢方処方があり、婦人科クリニックでも処方してもらえます。ホルモンは副作用があるので心配という場合は、漢方を試してみるといいですね。体質ごとに使う処方が違うので、専門の医師に相談するほうがいいでしょう。更年期障害で吐き気の症状が強い人がいます。このような場合にホルモン補充療法を行うと副作用の吐き気がひどくなり、治療を続けられなくなります。こんな体質の人にぴったりの漢方処方が、温経湯(うんけいとう)です。この漢方薬には、吐き気を抑える半夏(はんげ)という生薬が配合されています。温経湯は、更年期障害のさまざまな症状があり、吐き気や皮膚炎、月経過多をともなう、体質の人に合う漢方で、これら症状が改善していきます。薬局でもエキス財が購入できますし、漢方外来や和漢外来でも処方してもらえます。更年期障害の症状としては、耳鳴りよりもむしろ、発汗やのぼせなどのホットフラッシュ。めまい、冷え性、月経過多、月経不順、不正出血などが知られています。もし、月経過多になってきたり不正出血が多くなってきた場合、漢方薬の温経湯(うんけいとう)を服用してみることをおすすめします。月経血が多い人や、過多月経、何日も止まらないといった症例で、温経湯が効いてます。温経湯は、手湿疹などの皮膚炎も改善させるのです。男性更年期障害とは、女性と同じような加齢によるホルモンのバランスの乱れにより、男性でも、うつや不定愁訴になるというものです。中高年の耳鳴りの原因のひとつとして注目されてきています