認知機能に関係する老化の原因オステオポンチン

オステオポンチンは骨の形成に関与するタンパク質ですが、認知機能が低下している人では、血液の中に含まれるオステオポンチンの量が多くなっています。老化が進行するほど、オステオポンチンが増えていることが判明し、世界中の研究者が注目しています。認知機能だけではなく骨密度も、オステオポンチンの多い人ほど低下しているのです。

老化の原因物質オステオポンチンは体のいたるところで作られている

オステオポンチンは、本来、必要なもので、赤ん坊の時から、体の中のさまざまな臓器で作られて作用しています。ケガをしたとき、その傷の部位にオステオポンチンが作られて、免疫を活性化させて、傷を治癒させているのです。また、カルシウムとコラーゲンを結びつけて骨を作るのもオステオポンチンの役割なのです。オステオポンチンは必要以上に存在すると免疫を活性化し続けてしまうので、その部位に炎症が起こります。この慢性炎症こそがさまざまな老化を促進してしまうのです。アルツハイマー病も、慢性炎症がその進行に大きな影響を与えていることがわかっています。

慢性炎症を抑えることでアルツハイマー病などの認知症も予防できる

加齢が進むと、Tリンパ球が必要以上にオステオポンチンを作り出すようになります。その結果、本来なら、オステオポンチンが存在する必要のない場所でもオステオポンチンが増え、慢性炎症が作り出されてしまいます。すると、血管が動脈硬化を起こして、脳梗塞や心筋梗塞を起こりやすくしてしまったり、脳内であれば、アルツハイマー病になりやすい状態を作り出してしまうことになるのです。内臓脂肪が増えることで、このようなオステオポンチンの過剰な状態が起こりやすくなります。

内臓脂肪を減らしオステオポンチンを抑えれば老化を遅らせる

太ったマウスの内臓脂肪からはオステオポンチンを産生するTリンパ球が大量に見つかります。つまり、肥満とりわけ内臓脂肪型の肥満があると、オステオポンチンは増えてしまうということがわかってきたのです。内臓脂肪を増やさない努力をすれば、オステオポンチンも抑えることができるので、慢性炎症も防止され、老化が遅らせられるのです。そのためによい食材は、不飽和脂肪酸を含む食材、たとえばオリーブオイルや、アマニ油、イワシやサバなどの青魚に含まれるEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸などをしっかりととることが推奨されています。また、緑茶のカテキンも内臓脂肪を減らすことがわかっているのでおすすめです。このように、肥満は、オステオポンチンを増やすことで、結果的に、加齢を促進してしまうので、脳機能を若く保つためにも、肥満を防止するための運動、筋トレなども大切になります。

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