アルコールで脳細胞が死滅し続ける

脳委縮をもたらす最大の害毒はアルコールです。アルコールを飲めば飲むほど脳が縮小するという研究結果が明らかになったことをご存知でしょうか?これまで、多くの研究によって適度の飲酒は心臓に良いとされてきました。認知症の予防にも、適量の赤ワインが効果的という研究結果も出されていたと記憶しています。それに対して、一部の健康研究家や医師の意見として、アルコールは一切摂取しないほうが良いという意見も出されていました。

アルコールは限りなくゼロが望ましい

『病気にならない生き方』で有名な新谷弘美先生も、アルコールは一切やめておくほうが良いと主張されていました。問題はこれまで大規模な調査のデータがあまり存在しなかったので、意見が二つに分かれていたということでした。しかしながら、ついに、「アルコールを飲めば飲むほど、脳が縮小すると」いう研究結果が、研究者によって発表されました。これによってアルコールは限りなくゼロが脳にはベストだと結論が出ました。適量ならかまわないというのは脳以外の臓器に関してのみ、言えることなのです。

酒はほぼ飲まないというのが脳にとってのアンチエイジング

米マサチューセッツ州のウェルズリー大学のキャロル・アン・ポール氏が率いる研究チームによって、神経学の専門誌「Archives of Neurology」で発表されたのです。研究チームでは、適量のアルコールにより加齢によって進む脳容積の減少を食い止めることが可能かを検証しようとしたそうですが、結果は「不可能」だったというものです。研究者は、アルコールは適量なら健康に良いという予想を立てて、調査をしたのですが、その研究者の予想が完全に外れたということです。

生涯にわたって飲酒しない人がもっとも脳容量が維持されていた

この研究結果によると、生涯にわたって酒を飲まなかった人々が、「最も脳容積の減少が少なかった」ということです。これに続いて、過去に飲酒していたが今は飲まない人々、現在適度な飲酒をする人々、現在大量に飲酒する人々の順で、脳容量の減少の割合が少なかったのです。つまり、脳を健康長寿させるという観点に限って考えれば、酒を飲まない人にもっともメリットがあるということです。これから考えられることはお酒を飲むのは必要最小限度に抑えることが、健康で長生きする最大の方策となるのです。健康長寿は、運動の有無や社会との関わり方や、そのほかの様々な要素で決まりますので、酒を飲むか否かの一要素だけでは言い切れない部分もあると思います。しかし、酒は脳細胞を死滅させるのでできるだけ少なく済ませる方がよいのだという知識はわきまえておくほうが良いということです。

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